便潜血検査

便潜血検査とは

健康診断などで受ける機会が多い便潜血検査は、目に見えないほど微量な血液が便内に含まれていないかをチェックしています。大腸がんのスクリーニング検査として受けるもので、陽性になった場合も大腸がんではないことが多く、陰性でも進行した大腸がんを見逃してしまっていることがあります。何万人といったレベルで見れば大腸がん発見に役立っていますが、個人の検査という意味では可能性だけを見ており確実性のない検査です。

大腸がんについて

大腸がんはがんによる死亡に関して女性は1位、男性は3位を占めています。また、大腸がんは増加傾向にあるため、2020年には男女とも1位になると考えられています。そして、進行した大腸がんは開腹手術やなどをはじめとして負担の大きい治療を受けることになり、お仕事や生活にも大きな支障を及ぼします。
大腸がんは早期に発見した場合、内視鏡による切除で完治できる病気です。自覚症状が早期にはほとんどないため発見が遅れて罹患率や死亡者数が多くなっているのです。大腸がんの早期発見に唯一有効な内視鏡検査を定期的に受ける方が増えれば、進行した大腸がんでつらい思いをされる方は少なくなります。また、内視鏡検査では、将来的にがん化する可能性がある大腸ポリープを発見した場合、その場で切除することもできます。これにより大腸がんの予防もできるのです。
当院では、内視鏡検査を気軽に受けていただいて、お一人でも多くの方の健康やクオリティ・オブ・ライフをお守りし、それによって社会に貢献したいと考えています。最新機器の導入や熟練した医師による丁寧な検査で、楽に受けていただける内視鏡検査を行っておりますので、安心してご相談にいらしてください。

大腸がん発見のための検査

便潜血検査

便に目に見えないほど微量の血が混じっていないかを調べています。ただし、便に血が混じる病気は大腸がん以外にも数多く、便潜血検査で陽性になった場合は、2次検査の精密検査として確定診断が可能な内視鏡検査を受ける必要があります。

早期大腸がん発見と確定診断が唯一可能な内視鏡検査

大腸内視鏡検査では、大腸粘膜を直接観察して、疑わしい部分の組織を採取することができるため、早期の大腸がんでも確定診断が可能です。また、検査中に発見したポリープをその場で切除する日帰り手術も可能ですから、大腸がん予防にもつながります。

苦しくない大腸カメラ検査(内視鏡検査)

内視鏡検査は研鑽を積んだ医師の高い技術と、医師のデリケートな手技を正確に伝える高性能のスコープ、そして負担を軽くする最新の検査機器によって、楽に受けていただける検査です。

検査中に行う早期の大腸がんや前がん病変のポリープ切除で治療も完了

大腸内視鏡検査では、早期の大腸がんや前がん病変のポリープを検査中に切除することができます。入院の必要もなく、そのままご帰宅いただける日帰り手術です。将来がん化する可能性があるポリープの切除は、大腸がんの予防につながります。定期的に内視鏡検査を受けていれば、大腸がんは怖い病気ではないのです。
治療のために別の日にスケジュールを改めて作る必要がないため、前日の食事制限なども1回ですみますし、時間的・経済的・心理的負担を軽減できます。

便潜血検査で陽性を指摘された方へ

便潜血検査陽性は、食道・胃・十二指腸、小腸・大腸・肛門という消化管のどこかで出血が起きているとうことです。陽性を指摘されて内視鏡検査を行った場合、大腸がんが見つかることは少なく、痔などによる出血が多い傾向があります。調査データでは、便潜血検査を受けた方1,000人のうち約50人が陽性、陽性の50人のうち大腸がんが発見されるのは1~2人とされています。
ただし、便潜血検査で陽性になって内視鏡検査で大腸がんが発見された場合、まだ腹痛・出血・便通の変化・腹部膨満感といった自覚症状がない段階でしたら比較的楽な治療で完治できることもよくあります。陽性が指摘されたら、それを良いきっかけとして早めに内視鏡検査を受けるようにしてください。

便潜血検査陰性の方へ

大腸がんによる出血は、便が通過する際にがんにこすれて出血して起こるため、大腸がんがある位置をやわらかい便が通過する場所だった場合は表面に出血を起こすことがないため、かなり大きくなって進行しているがんでも陰性になってしまうことがあります。陰性になる割合としては、大腸ポリープがある方のほぼ全員、早期大腸がんのうち約半分、進行大腸がんのうち約1割が陰性になるとされています。
便潜血検査は、陰性になったから大腸がんがないという検査ではありません。ご自分の健康やご家族のためにも、リスクが上昇し始める40歳を超えたら、便潜血検査が陰性であっても内視鏡検査を受けてみることをお勧めしています。